[食品会社 営業 25歳]
どうも、アキラです!
長年の元大手系人材会社でキャリアアドバイザーを行ってきた経験から情報発信しています。
今回は 、狩野さんのご相談から就職活動の歴史について考察していきます!背景を知った上で動くことは何事においても大切ですね。
活動をご検討されている方や始めたばかりの方は、ぜひ見ていってくださいね!

アナログだった就活

例えば、企業を選ぶときに皆さんならどうしますか?
スマホで就職サイトに飛べばたくさんの企業が出てきて、詳細も確認できますよね。
しかし、昔は違いました。僕の両親が就職活動をしていた時は、電話帳のようなカタログを見て企業に直接電話していたようです。
発展系でも、ハローワークのお世話になる程度でした。気の遠くなるような作業ですよね。
速攻で集中力が持たなくなる自分の姿が容易に想像できます。。w
時代は変わり、今は何をするにしても選択肢が多くなっています。就職活動においても同じ事が起こっているというわけです。
人材争奪戦!現代の就活のスタイル

近代社会を一変させたのは、インターネットの登場と利用率の向上が背景にあります。今はインターネットを通じてWebで求人検索するのが当たり前になっていますよね。
場合によっては、エージェント会社でキャリアアドバイザーと話したりヘッドハンターが求職者に連絡してきてくれる事もあります。
以前と比較をすると夢のような話です。では、なぜそういった時代がきたのでしょうか?
1. インターネット時代の到来と人材マーケットの関係性
インターネットの発達だけではなく、時代のニーズと大きく関係しています。そのニーズとは何なのか?それを見ていきましょう!
色々と要因はありますが、最も大きいのは、『労働可能人口の構造的な変化』によるものです。
ざっくりと説明します。労働人口層を4つに分類します。
- 若手層(15才-29才)
- ミドル層(30才-59才)
- おじ様層(60才-64才)
- シニア層(65才以上)
この4つの人口推移を年代で見ていきます。
②ミドル層はそこまで変化がないので、今回は置いておきます。
顕著なのは、若手層とおじ様層・シニア層で逆のトレンドになっている点です。


若手層は、1995年をピークに右下がりになっています。
一方、おじ様層・シニア層は、右肩上がりに増え続けており、2030年予想では今よりも更に増えています。
しかし、企業の構成としては、若手の方が人数が多いのが一般的です。
つまり、需要と供給がミスマッチを起こしているというわけです。こうなると、企業の人材の取り合いが始まります。
そうして、就職活動に熱心な企業が増え、お金を投資してでも優秀な人材を採用するようになり、巨大マーケットとして人材業界が位置するようになりました。
インターネットの登場に加え、このような背景があるので、就職活動は加速的に進化してきたというわけです。
なんか、感慨深いですねえ。
2. 企業・求職者の双方が便利になった就職活動
こうして就職活動に纏わるビジネスができたわけですが、効率性の恩恵は皆が受けています。
サイトの求人情報は、そのまま画面上の操作で会社への応募ができますので、転職希望者にとっても会社にとっても手続きが楽という利点があります。
また、求人情報サイトでは、求職者の職務経歴書・履歴書を登録してもらい、会社に対して公開します。その内容が一次審査の段階で使われます。
面接では、履歴書や職務経歴書は既にチェック済みという状態でお互い臨むことができますので、効率的な時間を過ごすことができますね。
こうなることで、昔ながらの自己紹介から始まる面接は終焉を迎え、経験や能力が重視されやすい面接へと姿を変える要因にも繋がっています。
3. そうはいっても、人によって待遇は変わる
ここまで就職活動の変化を見てきました。
『なんだ、人足りてないのか!じゃ余裕じゃねーか!』と思ってしまいますw
マーケットができあがり、企業が費用をかけてでも人材を採用する習慣がついたのは事実です。一方で、求職者の待遇は少しずつ二極化されてきています。
僕がキャリアアドバイザーをやっていた頃は、週末にこんな作業がありました。
- 登録してくれた方々の登録情報を確認する
- 会社が定めている基準に沿ってジャッジしていく
- 面談を受け入れる方とお断りする方を振り分ける
- 面談の担当者を決める
マーケットができたという事は、お金が稼げるから成り立っているわけです。
どんなマーケットにもオールOKという事はなく、必ずどこかで取捨選択が行われています。
この場合、求職者のキャリアの強さがそこに該当します。
“キャリアの強さ”というのは、企業からの引き合いの強さで決まってきます。
人材ビジネスの多くは、求職者には無償のサービスで、企業から転職が成功した際に成功報酬でフィーが入る仕組みになっています。
従って、お金を出す企業側の目線が影響を与えます。求職者は常にこの仕組みを意識する必要があります。
ニーズが上がり続けている職種の一つに、ITエンジニアがあります。

2015年以降IT市場規模は拡大し続けており、2018年には12兆4,930億円を突破、2021年度はコロナの影響で前年比では減少の予測ではあるが2022年度以降は穏やかに成長するとの予測が出されています。
そして、求人数も増え続けています。

強いキャリアを身につけると、引くて数多となり、求人を探したり、応募する企業選びに苦労する事は益々無くなるでしょう。
まとめ
- 就職活動は過去から大きな進化を遂げている。
- 人材マーケットというビジネス市場に資金を投資する企業が一般的に。
- お金や労力をかけてもらえる求職者とそうでない求職者が二極化している。
- 常に意識して市場価値を高めていく必要がある。
いかがでしたでしょうか?
これから転職活動をする人は、是非ご参考にして頂けたら幸いです。
それでは、今回はこれくらいにします。
また随時アップしますので、見に来て頂けると嬉しいです。
ではでは~。